「自分を知る」ために何をしたらよいか教えてくれる本

 自分を知るための技術とは

昨日のブログで紹介した本の中に、「気づかいやおもいやりは、自分と相手との個性の違いを認めることでできることだ。自分のことを知らないのに、相手のことを知ることなどできるわけがない。」みたいな内容があった。ブログではあえて端折ったが、確かに自分のことってわかっているようで一番わかっていないのかも?

moominn.hatenablog.com

自分を知るためには自問自答が必要不可欠

自分を知るためには、自分を再発見するためのいくつかの設問を自問自答して、答えていくことで、自分を再認識するという作業が必要不可欠だと思うのであります。ただ問題はその「設問」の内容まで書かれた本が少ない。高校生向けのセミナーで作ったことがあるが、なかなかお題が思いつかないのである。

そこで、見つけたのがこのがこの本☟

 

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略マップ

 

 

 読み始める前は「著者の考えが目次別で述べられる」だけだろうと思ってたが、意外と(失礼)設問形式になってる。各章のまとめに「やってみよう」という欄があり、チェックシートみたいになってる。すばらしい。

 あえて、本の目次を無視して、MoominN的な解釈でリスト化してみた。

  1. あなたにとって「成功」とは?
  2.  責任をもって選択しているか?
  3. 自己評価してみよう。
  4. 自分を理解する。
  5. 人間関係の重要性を知る。

 以下で、各章の解説をします。

 
 Ⅰ.あなたにとって成功とは?

成功の定義は人それぞれ。なのに自分の尺度ではなく、他人の尺度で考えがちです。多くの人が「結果(お金、地位、肩書、所有物)」に目を向けているのではないか?

本当に大事なのは「心の欲求(知的好奇心、任務、人間関係など)」だと思いませんか?

自分にとっての成功を定義しよう!

 
Ⅱ.責任をもって選択しているか

自分の人生なんだから、自分の選択に責任もとう。「アドバイス」や「助言」の多くは、社会的な規範にのっとったもので、相談者の個性や考えはくんでない。

また、その「常識」本当に正しいか?社会通念が全て正しいとは限らない。だってそこには個性が含まれていないから。

選択により失敗しても、くよくよするな。今日の危機を乗り越える一方で、未来への種を蒔くべきだ。危機対策に集中しすぎてはそこからの学びが活かせない。

 
Ⅲ.自己評価してみよう!

思うようにステップアップできない人は、能力の問題とは限らない。むしろ自分のスキルの有無をきちんと自覚していないからだ。上司や同僚は、人間関係の配慮から、率直には言いません。また、人は自分の欠点を指摘されたくはないものです。

プロスポーツの世界ですら、優秀な「コーチ」を必要とする。

  • 自分の能力を理解していないと、チャンスが来た時に見逃しやすい。チャンスの瞬間を捉えよう!
  • スキルがあるのに能力を十分に発揮できない人は、チャンスを活かし方を分析していないからだ。

 

Ⅳ.自分を理解する

夢があるのに「とりあえずお金を貯めてから」というのは賛成できない。なぜなら、人間は情熱があるから成長できるからだ。

金銭的な利益は後払いがほとんどです。

心の欲求(知的好奇心、人間関係、スキル磨き、使命感、信念)を満たした行動の末に収入となる。

 

Ⅴ.人間関係の重要性を知る

人はなぜもっと手助けやアドバイスを求めないのでしょうか?自分の損得とは関係なく、他人をサポートすることで、自分を知るきっかけとなることがある。他者との関わりで、気づくことは結構多い。

また、人間関係を築くためには、自分のことを相手に伝える努力が必要です。

 

チェックシート「やってみよう」

  1. あなたの最も強力なスキルと最も弱いスキルを3つずつ書こう
  2. あなたの現在・将来の仕事について、最も必要な能力を3つ挙げよう
  3. あなたは責任をもって自分のスキルを評価していますか?
  4. 仕事で求められるスキルを自己評価したり、コーチを探したりしています
  5. 仮にあなたがあと1年しか生きられないとしたら、何をして過ごしますか?その結果から、あなたが好きなことは「何」で、やりたいことは「何」だと思いますか?
  6. 仮にあなたにありあまるほどお金があるとしたら、どんな仕事やキャリアを追い求めると思いますか?
  7. 将来的に成功することがわかっていたら、今どんな仕事を探すと思いますか?
  8. 子どもや孫に仕事でどんなことを成し遂げたと話しますか?あなたのキャリアについてどう説明しますか?
  9. 第三者として、自分にアドバイスするとしたらキャリア選択について何と言いますか
  10. いちばん良かった自分を思い出し、3点書き出す。
  11. あなたが好きな活動に時間をかけられないのはなぜですか?
  12. その障害を取り除く方法は何だと思いますか
  13. 「自分史」を勝者の口調と敗者の口調で書く。
  14. 仕事に成功するために、絶対に人並み以上にできないといけない最重要タスクを3つ書く。
  15. あなたが尊敬する人物を1人思い浮かべてください。
  16. その人の行動の中で、特に高く評価でする項目は何ですか?
  17.  耳の痛い話を言ってくれる人が何人いますか?
  18. 状況に合わせて相談できる人はいますか?
  19. 人をサポートしたり、相談にのってあげたりしてますか?

 

 演習(意見交換会
  1.  あなたの人となりが相手にわかる情報を書く
  2. 情報を交換する
  3. 質問を一つ相互にする
  4. 悩みや弱みを一つ書く
  5. 情報を交換する
  6. その問題について、相互にアドバイスする