『私が失敗した理由は』という本
本というのはどうしても好みがあるんですね。
MoominNは、読む本を選ぶ際に下記を行い決定している。
①本のタイトルを見る
②帯やあらすじみたいなものを読む
③目次をみる
④はじめの何ページかを走り読みする
※著者名はほとんど見てない。
ここまでして、決めているので、予想を大きく外れたりしないし、その時の気分に合わせて内容を決めているのです。
が、今回はやられました。コテンパンに。内容が気にいらないのか、期待を裏切られたからなのか、作品の本当の意味を読み取れていないのか。とにかく読み終わってからの感想は「くやしい」☟
はめられた①「タイトル」
『私が失敗した理由』なんて、人生のハウツー本というか、自己啓発本に通じた内容のものだろうとおもいませんか?MoominNも「失敗から何かを学び取ろう」という理想的な姿勢で読み始めたわけですよ。失敗から学べることは多いですから。
物語のスタートは、ある人物が「人生を何とかしたい」というニュアンスで始まるわけです。そして、少し物語はすすむと「人生の失敗談を集めて本を出版しよう」という流れになるわけです。ここまでは、何となく予想通り。と言いますか、ここまでは本を選ぶ際に読んでいるわけです。
ところが、物語が8割ほど進むとどうも毛色が急におかしくなる。「ん?ちょっとまてよ」
はめられた②「女性作家」
女性作家の本は久しぶり。しかし、本のタイトルと内容から、そんなに何の疑問も意識もなく読み始めた。文体もそんなに意識するところはない。少し描写が細かいかなと思う程度。
ところが、物語が8割ほど進むとどうも毛色が急におかしくなる。「ん?ちょっとまてよ」
はめられた③「目次&序章」
MoominNの本選びのルーティンが今回は逆手に取られた。本書の目次は、
ケース1.マイホーム
ケース2.独立
ケース3.選挙
ケース4.結婚
ケース5.家族
ケース6.ベストセラー
ということで、いかにも失敗談がありそうだし、知りたくなる。
そして、序章。一部抜粋すると
「失敗」をさけることができれば、「成功」したも同然なのです。
本書では、失敗の正体を見極める方法を、事例を挙げて説明します。
です。失敗の本質について語ってくれそうな感じがあるでしょう?
ところが、物語が8割ほど進むとどうも毛色が急におかしくなる。「ん?ちょっとまてよ」
思い込みで判断してはいけない
だからといって、失敗について語っていないわけではないです。そのへんは、各登場人物はしっかりと失敗しております。そして、序章でにおわせている通りの結末に。そうです。ウソは言ってないのです。勝手な思い込みがいけないのです。
しかしながら、後半の急展開などは著者的にはミステリー作品に仕立てたのでしょうが、わかりやすい犯人とあまりにも無理のある設定は、やはり、物語が8割ほど進むと破綻する。もう少しソフトランディングしてもらえればと良かったのに。。。と思うのであります。