『NFボード』ってご存知ですか【注意点編】
NFとは
NFボードは、使用済みのプラスチックを原料として生み出された「コンクリート型枠材」です。
製品規格
- 外寸:①幅600mm×長さ1,800mm×厚さ12mm
- 基準:外気温20℃時(±0.5mm)
- 重量:約9.0㎏
- 曲げヤング係数:1,200N/m㎡(設計基準値)
- 許容曲げ応力度:6.0N/m㎡(設計基準値)
- 含水率:0.02~0.05%
- 吸水率:0.05%未満
- 表層材料:ポリプロピレン+無機系補強材+着色剤
- 中間層材:使用済プラスチック(PE・PP混合品)
- 型枠転用想定回数:20回
※溶出試験から埋立処分された場合においても、土壌・水質等環境悪化はないと報告
従来のプラスチックボードがプラスチック成型によるものだったの対し、NFボードは高剛性な表面材と軽量発泡構造を中心層とした複層構造になっているので、強靭+軽量かつどこでも釘が打てるといった多くのメリットがあります。
NFボードはこちらで購入できます。
mailアドレス : matsuizaimoku@abeam.ocn.ne.jp
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜、祝日
※常時在庫(12mm厚×600mm×1800mmのみ)しております。
※宅配サービスはおこなっておりません。ただし、ご注文枚数によっては対応できる場合もありますので不明な点はお問合せください。
※その他不明な点はお気軽にお問合せ下さい。</s
NFボードの注意点(問題点)
いいところだらけのように見えるNFボードも、使用方法によっては注意しなければならないことがあります。注意点や問題点を挙げてみました。
捨てるときに困るぞ問題
燃えない、腐らないので処分がたいへんということ。
腐らないのは特筆する利点なのですが、いざ処分するとなると産廃ゴミで出すか業者に回収を依頼しなければなりません。メーカーは「回収&リサイクルしている」としていますが回収してもらえる条件が結構厳しく、相当量(1000枚くらい?)をまとめてでないと回収してくれません。
合板だと焼却炉(許可されたもの)で燃やすことができるし、腐り続ければそのうちに消失しますからね。※ただし、木材チップ屋さんに処分を依頼すると結構な費用がかかります。
曲がりやすいぞ問題
型枠や壁材で使用する場合、合板に比べて曲がりやすいので補強が必要です。
NFボードが他のプラスチックボートと比べて注目されている点は「曲がる」ことなんですが、ある程度強度を必要とする使い方では欠点となります。型枠で使用する場合は、桟木を多めに入れないと熱膨張でたわんでしまいますのご注意を。
どれくらい曲がるかというと、足で踏んずけて「グッ」と反らすと「ググぐっ」て曲がってくる感じ。フニャフニャではないので使い勝手はいいと思います。
寸法の変化問題
温度による伸び縮みが大きい。
ボードの温度が10℃上昇すると、1800mmが1802mmになります。逆に10℃下がると1800mmが1798mmになります。
なので、夏場にピッタリくっつけて施工すると、冬になると隙間が出ます。
逆に、冬場にピッタリで施工すると、夏場になると継ぎ目で反り上がってくる可能性がありますので注意が必要です。
運搬がたいへんだという問題
重い。(コンパネと比べて)
NFボードは1枚約9㎏あります。コンパネにくらべるとズシリと重いので、持ち運ぶ量が多い場合はちょっとたいへんかもしれません。体積的にはコンパネの3分の2なのに、持った感覚は軽めのコンパネ1.5枚分くらいに感じます。
でも重いからこそ衝撃に強く、防音効果があるともいえます。
NFボードには「表面」と「裏面」があります。
写真☟のように「NFボード」と印字してある面が「裏面」です。品質的な違いはそれほどないのですが、製造ロットによって裏面にシワが出ているものがあります。使用面ではない裏面であり品質上問題はありません。
また、表面カラーは『ニューホワイト』に統一されていますが、製造ロットによって、多少、色味が違う場合があります。広い面積に多枚数を使用する場合は、同ロットのものを使用してください。
※ その他については次回へ