歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略④
歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略
数々の経営戦略論。歴史は全く同じように繰り返したりはしないだろうが、その知識をいつ、どのようなカタチで活かすか、そして実践するかが学ぶ理由になる。
社会の動きに、イノベーションに乗り遅れないために、歴史の知識を試行錯誤し実践んすることが大事だといっているような気がする本が↓
世界恐慌を乗り切るために
1929年10月24日、アメリカ株式市場の株価暴落による信用縮小をきっかけに世界恐慌に突入。
アメリカは第一次大戦後は好景気だったが、ダウ平均株価は80%下落し、GDPは3割も減少した。当時のアメリカのGDPは、日本・イギリス・ドイツ・フランス・イタリアの5か国のGDPの合計と同じだったといわれていることからも、世界的な大打撃であった。
ドイツは第一次大戦の巨額の賠償金に加え、アメリカ&フランスの資本が市場から撤退したことで経済破綻。政党ナチス党は、軍拡と公共事業(アウトバーン建設)などでこのピンチを乗り切ります。
GM・・・多ブランド戦略や在庫管理に成功。シェア拡大
松下電器・・・在庫調整のため、工場を半日稼働として生産量を半減化し、残りの時間でセールス活動を推進。2か月で在庫を0にした。
大きな外部環境の変化(=不況)に対して、経営者がどういった方向を打ち出し、対処するかが重要なポイント
→→→即ち『経営戦略』を有効に使える必要があるということ
経営戦略論の登場
そうした中、ベルの子会社社長のチェスター・バーナードは、
「経営者の役割」として、
- 経営戦略
- 貢献意欲
- コミュニケーション
であるとし、
経営者が目的を考え、それを実現するために作戦を考え、連絡を密にして士気を高めよ!
と述べる。「経営者が目的を考えるのは、経営者の役割だ!」という考え方は、当時としては画期的なことだった。