『米松』について①

米松について

木造住宅の土台・柱以外の全てに使ってます(※当社では)。
※地域性や住宅メーカーによって異なります。

型枠材としては、桟木

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土木材としては、堰板矢板、バタ角

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名前の通り、北米の西海岸が一大産地で、ここから輸入されます。構造強度が強いのが魅力です。

ただし、虫害、蟻害、腐朽しやすい感があります。

 

産地の事情(こぼれ話)

産地の米国は木材輸出額世界2位です。

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しかも木材輸入額2位です!?

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実は、米国もカナダからの輸入に頼ってるみたい。
これは「米松」の産地のすぐ隣にロッキー山脈があり、産地から東への輸送が困難なため。

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その分が日本に来てる(貿易摩擦解消という大人の事情もあるかと思いますが)ということですね。

 

米松のグレード(マニアックな話)

米松の中でも植林ではなく原生林のものを『カスケード』と呼ばれます。

さらにその中の最高級の丸太の等級を『ピーラー』といいます。

この辺のグレードで呼ぶ取引は、材木屋さんと大工さんとの間でしばしば使われます。