日々の仕事への姿勢や考え方を変えてくれる本
ずーと同じ仕事をしていると、平穏無事何事もなければ何も考えずに惰性でいけるかもしれない。でも、何か変化やトラブルがあると、持て余してる時間中ずーとあれこれと余計なこと考えてしまうものです。そうなると負のスパイラル。向上心のある人ほどこの状況に陥りやすいかと。
「仕事が仕事だけになる」まえに、その姿勢や考え方をちょこっと修正してくれる。そんな本がこれ👇
自己啓発書本や成功ノウハウ本というと、徹底的に解説&ロジック説明みたいな感じになりがちだけど、この本はちょっと違う。それがこの本の素敵なところ。全体にストーリーになっており、しかもその語り手は押し付けがましい感じがなく、常にやさしく語りかけてくれる。だって、この手の本を読む時って、精神的に弱ってる時だと思うんです。だから、とっても安心・安らかな感じなのであります。
物語は、大雪で閉鎖になった空港からはじまる。主人公は日々の仕事にゆきずまりを感じ、未来に期待感をもてないでいた。そこで、偶然出会った老人から思いがけないことばをもらう、というもの。
目次
- 仕事は楽しいかね
- 人生とはくだらないことが一つまた一つと続いていくのではなない。一つのくだらないことが何度も繰り返されていくのだよ。
- 試してみることに失敗はない
- 明日は今日と違う自分になる、だよ
- 遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る
- 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
- 目標に関する君の問題は、世の中には、きみの目標が達成されるまで、じーと待っていたりしないということだよ。
- 君たちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。
- あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること
- それはね、あるべき状態より、良くあることなんだ。
- もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね。
- 試すことは簡単だが、変えるのは難しい。
- 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
- きみが試すことに喜びを見出してくれるといいな。
目次だけ見るとありがたい言葉の数々だが、これらは本編で具体的な例でもって解説されるので、とってもわかりやすい。
例えば、「6.偶然は発明の父」のところでは、
コカ・コーラ、チョコチップクッキー、リーバイスジーンズといった商品を例に偶然の大切さを語る。何事も計画どおりに行うのではなく、偶然による閃き分の余裕が必要なんだと。
この本は、様々な参考文献を物語風にまとめたものです。なので、この手の本をたくさん読んだことのある人は常套句の使い回しだと感じることもあるかもしれない。内容的には実務的な感覚が必要なので、学生ではピンとこないかもしれない。
でもいいんです。この本はやさしさでできている。さらっと読み返そうと思える物語の構成。久々に読み返してみても予想以上の気づきがもらえます。