木質系ボードあれこれ
DIYにしろ、本格的に家を建てるにしろ、ベニヤ板のような木でできた板材はとっても便利。というかむしろ無くてはならない建材となりました。現代の住宅は柱と柱をベニヤ板で釘打ちして、台風や地震時に家の揺れを抑える『耐力壁』としているのがほとんど。
また、家の中をみても
- 床材
- 室内建具(ドア)
- 収納(家具)
にいたるまで、ほとんどが「木製」ではなく、木質系ボードと同じ材質のものに木目柄のシートを貼ったものです。
では、『木質系ボード』にはどのようなものがあるのかみてみましょう。
LVL(Laminated Veneer Lumber)
ベニヤを繊維の方向をそろえて積層接着し、切り出したもの。安価で釘が効くため、最近ではアパートや格安住宅の内装下地などでも使われています。
パーティクルボード
木を砕いて「おがくず状」にしたものを接着剤で板状に固めたもの。RC造の床材に使われています。床下に電線を張り巡らせているオフィスなどの床(フリーアクセスフロア)は、ほぼこのパーティクルボードです。
OSB(Oriented Strand Board)
厚いカンナくずを重ね、接着剤で貼り固めたもの。つくり方にノウハウがあり、カンナくず状のもの(ストランド)の向きをコントロールしながら、重ねて貼り合わせる。ホームセンターで取り扱っている。
積層板(フリー板)
棒状の木ブロックを接着材で貼り合わせたもの。様々な樹種がラインナップし、それぞれで値段や木目、色、強さ、などを用途に応じて使い分ける。
メルクシパイン
ゴム
タモ
赤松
赤タモ
米ツガ
杉
桧
ペルポック
など
MDF(Medium Density Fiberboard)
中密度繊維板
木材チップを蒸着、解繊したものに接着剤を加えて、板状に熱圧成型したもの。均質で安価だが、水や湿気に非常に弱く、カビやすい。耐水強化したものを耐力壁用に使用している。また、主要建材メーカーの室内建具(ドア)などの基材に用いられている。
インシュレーションボード
MDFの密度を低密度にしたもの。工事中の傷防止に
ハードボード
MDFの密度を高密度にしたもの。住宅用フロアー基材や棚板、耐力壁面材に使用する。