歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略③

歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略

 数々の経営戦略論。歴史は全く同じように繰り返したりはしないだろうが、その知識をいつ、どのようなカタチで活かすか、そして実践するかが学ぶ理由になる。

 社会の動きに、イノベーションに乗り遅れないために、歴史の知識を試行錯誤し実践んすることが大事だといっているような気がする本が↓

 

管理者による経営管理プロセスの遂行で生産性は上がる!byフェイヨル

ジュール・アンリ・フェイヨル 

建築技師であった父の赴任先であったイスタンブールで生まれる。その後フランスへ戻り、1860年に鉱山学校を19歳で卒業し、技師の資格を得る。

同年、ボアグ・ランブール社に炭鉱技師として入る。そこで頭角を現し、同社傘下の鉱山の責任者を歴任した後、1888年に社長に就任。増資・社債発行など巧みな資金調達や不採算部門の売却、新規事業や高収益部門への集中などの戦略をとり、倒産寸前だった同社の再建に成功する。1918年に社長職を辞するまで、30年にわたって経営の指揮を執った。また、辞任後も同社の取締役として、没するまで経営に参画した。

1925年、胃潰瘍の手術の予後不良により、84歳にパリで死去。

 フランスの鉱山経営のプロであるフェイヨルは1917年に企業おける必要不可欠な活動を6つに分ける理論を発表した。

  1. 技術活動(開発・生産・加工)
  2. 商業活動(販売・購買)
  3. 財務活動(資本の調達・運用)
  4. 保全活動(人事・総務)
  5. 会計活動(経理
  6. 経営活動(経営計画・組織化・指令)

そして、

「大企業ほど『経営活動』の比率が上がってしまう」

とした。

企業の経営には管理が最も重要である!!byフェイヨル

 企業全体の生産性は、諸活動がキチンと定義・方向づけされ、相互に協調することで上がる。そのために最も大事なのは計画→経営管理プロセスを回していくことである。

 「管理者よる経営・管理プロセスの遂行で生産性は上がる」

 また、フェイヨルはマネージャー達に「常に従業員や組織の状態に気を配る」ことを求め、「公平とは公正に思いやりを込めたもの」と定義。

規則を守りつつも、思いやりある配慮をしてこそ、企業は統治できる

のだ!!とした。