歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略①
歴史は繰り返される?過去から学ぶ経営戦略
ビジネス書を読んでいると必ず出てくる経営戦略用語たち。ポジショニングだの、ケイパビリティだの、イノベーションだのと言われてもね。ビジネス書の『最新刊』というという売り場をみれば、今のブームがわかるけどね。
そう、実は経営戦略の歴史を見ていくと、経営戦略もブームなんだってことがわかる。もちろん、その時代にドンピシャな考え方だったからブームになるんだけど。
「最先端の経営戦略論だけを学べばいいじゃないか」とか「過去の使い古された手法は使えない」とか思ったりしてはいけない。
『表面上「ブーム」に見えるのはその部分を見ているだけで、その本質は違うところにある』
と言っているのがこの本↓
世に知れ渡った経営戦略論の多くは、実際に企業により実践されその理論を証明してきたものです。でも、それと同時に多くのものが実践不能なまま棄却された理論なのです。実践しなければ意味がない。でもできなかった。もしかしたらその理論が現代なら実践できるかもしれない。
なので歴史として、社会背景、人物像、ストーリーを考慮しながらおさらいずれば、その理論の本質がわかるかもしれないのであります。
歴史の勉強も本質は同じ。歴史を活かす方法とは
歴史上の出来事は「人」によって起こるというのに、何か理由を探ろうとするとその物事しかみない。学校の歴史の授業もそのようにみてしまうとつまらなくなる。
経営学も同じだろうと思うのであります。起こった物事だけを見てしまうと何の進歩もないし、活かしようがないではないか。素晴らしい戦略も組織もCEOも「人」だというのに。
歴史を知ることは、過去から学ぼうという思うのではなく、今活かせるのではないかという目で見るのが正解。
『せっかく編み出された「戦略」をどのようにして活かすか』
が大事。そして世の中の流れに乗り遅れないためには、とにかく『やってみる』しかない。それが正解。
「偶然の科学」で知られるダンカン・ワッツ曰く
「答えは知ってしまえば、全てが必然である」
ヒトは
- 過去と現在を必然と思いたがる
- 結果に目が眩む
- 自分に甘い
ので、その逆の考えで行動すれば正解
- 過去(成功)から学ばない
- 結果(成功)だけ見ない
- 自分で自分を評価しない
まさに本質。