ビジネスモデルとは?を超簡単に説明してくれる本
自社のビジネスや商品について、改めて再考して、何か新しい発見や気づきがほしくなる時期ってありますよね。市場や業務自体がマンネリ化や鈍化したり、いちばんわかりやすいのがヒマなとき。難しい本を読むと逆に混乱したり、「俺には無理だ」と諦めモードになりがちです。なので、超簡単に『ビジネスモデル』とはそもそも何ぞやという本を読んで、ひらめきがひらめくのを期待するのであります。 ☟
マジビジプロ ハンディ版 カール教授と学ぶビジネスモデル超入門! (マジビジプロハンディ版)
- 作者: 平野敦士カール
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2016/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ビジネスモデル全集のような構成
本書の内容は、世界中の成功企業のビジネスモデルを例に「ビジネスモデル」の様々な型を紹介しています。ことばの意味ってニュアンスでわかっていても、「説明しろ」といわれる難しいものですよね。『ビジネスモデル』ということばの定義を超簡単に説明していきます。文章や説明が簡単だと読みながら違う事を考える余裕ができますね。説明で(・_・D フムフムしているうちに、自社や自社製品についてのアイデアが湧いてくるかもしれません。
具体的な企業名(約40社)を挙げているので、イメージもしやすいです。
ということで、ビジネスモデルの一例を見てみたいと思います。
フリーミアム(無料プレミアム)モデル
無料サービスで広く顧客を集め、その中の一部が有料サービスを利用することで収益を出す戦略。
従来・・・・・・・無料試供品 10% < 有料 90%
フリーミアム・・・無料サービス 90% > 有料会員 10%
プラットフォーム戦略
『場』(プラットフォーム)を提供し、そこに多くの人や企業に参加してもらうことで、自社だけでなく、あらゆる人や企業の力を使って成長していく提携戦略。
様々な付加機能が期待できる
- マッチング機能……複数のグループの需要と供給を合わせる
- コスト削減機能……資産共有でコスト低減
- ブランディング機能……規模拡張でブランドアピールが効果的になる
- 外部ネットワーク機能……利用者増で全体の利益や利便性が向上
- 三角プリズム機能……第三グループを介して交流機会を増やす
シェアビジネス戦略
「稼働していない」人やモノを有効利用して、人や会社とそれらを安く利用したいと思っている人や会社をマッチングさせるビジネスモデル。
ブルーオーシャン戦略
競合しない市場を創造する戦略。
創造のためのキーワード
- 代替産業に学ぶ・・・「なぜ自社の製品ではなく、その代替品が選ばれるのか」
- 業界内の他の戦略から学ぶ・・・「なぜ他社製品を選ぶのか」
- 買い手に目を向ける・・・軽視していた買い手に着目する
- 補完材や補完ザービスを見渡す・・・補完商品(自動車でいうとカーナビや洗車用具など)を探る
- 機能志向と感性志向を切り替える・・・業界は「機能志向(先端技術や合理性重視)」と「完成志向(カッコよさや心地よさの追求)」のどちらかに偏っているもの。その逆をいく戦略
- 将来を見通す・・・流行やライフスタイル、社会の変化に目を向ける
ドミナント戦略
地域に集中的に出店し、特定地域で圧倒的な地位を築くことで、他社に優位に立つ戦略。
まとめ
かたーい感じのビジネス書で「〇〇戦略」って語られると、「それってなんだっけ」みたいな空気を頭に残して読みすすめるので、内容が消化不良になる。でも、それがどんなものか「ある企業の例」としてわかっていれば、いろいろ助かると思うのであります。
MoominN的に発見だったのは、ドミナント戦略かな。セブンイレブンやスターバックスがそうらしいです。地域に集中出店するのは「配送コストの低減」かと思ってたけど、戦略として狙いがあったんですね~。戦略も偶然ではなくしっかりと狙いがないと、いくら同じようなことを結果的にやっていたとしても「〇ークルK」みたいに上手くいかないこともあるだろうし。勉強になります。