『16歳の教科書』という読本②
学校での勉強が「受験勉強のためのものだ」と思ってしまうと、それだけで学習効率は落ちてしまいうものです。モチベーションを保つためには、学んだことを受験勉強以外の社会生活で応用してみることだと思うのであります。何事にも自分なりの考えをもつことが大事なのであります。
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
- 作者: 7人の特別講義プロジェクト,金田一秀穂,鍵本 聡,高濱 正伸,大西 泰斗,竹内 薫,藤原 和博,石井 裕之,モーニング編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/21
- メディア: 新書
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4限目『英語』 講師:大西 泰斗
受験での英語は文法を徹底的にやるが、そもそも言葉というのはスッキリした規則性でまとまるほど簡単でヤワなものではない。英語は規則性の感覚に気づいて、表現を並べて配置する感覚を身につけることです。どう並べるとどんな意味になるのかを体に染み込まないと自由に話すことはできない。
まずは、違和感を感じられるようになってほしい。英語に限らず、社会にも、政治にも、普段の生活にも。違和感を感じたらそれは、誰もが見過ごしてきた穴ぼこなんだ。そして、それについて考えてほしい。その問題意識の中にこそ、大切な自分の個性があるのだ。それが自分探しの手掛かりになる。
5限目『理科』 講師:竹内 薫
理科は実験を通して学べる時はワクワクやドキドキがあって楽しいもの。しかし、受験になってしまうと、時間のないことや点を取ることが目的になるために、授業自体が端折り気味になる。だから、楽しさが十分に伝わらない。
理科は仮説と検証の繰り返しです。それは、日常生活の中にも沢山潜んでいます。しかし、世間で常識とされていることの大半は、いや99、9%は仮説に過ぎません。物事を思い込みで判断していると、とんでもないことになります。
物理には主観と客観の中間くらいの視点『間主観性』というものがあります。なぜなら、実際には全員の視点なんてないのです。あるのは個々の主観だけなんです。なので、「観測する側」と「観測される側」の関係を考えるのです。これがわかるようになると、人の痛みがわかるようになります。いじめる側とイジメられる側の考えを考察したりしてね。
毎日のニュースを『科学の目』を通して見ると、様々なことに興味がわくと思いますよ。