コンパネのあれこれを知る
合板の本当の呼び名は?
「合板」というのは薄い木板を重ね合わせたものの総称のことなんです。
一方、「コンパネ」はコンクリート工事用の耐水合板のことです。
そして、俗に呼ばれている「ベニヤ板」は日本では合板と同じ意味で使われますが、「ベニヤ」自体の本来の意味は「表面がとってもキレイな米松の板」のことなんです。なので「〇〇みたいなもの~」って呼んでたのが、そのまま呼び名になっちゃったパターンですな。
なので、正式には「合板(ごうはん)」が正解なんです。
「合板」の種類の中で
①普通合板(通称ベニヤ板)
②コンパネ(厚みは12mmか15mmしかない)
③構造用合板(構造耐力用とそうでないもの)
に分かれています。
また、合板の原材料によって、
①ラワン合板(広葉樹)※表面がなめらか
②針葉樹合板(針葉樹)※表面に節がありザラザラ
に分かれています。
ラワン合板☟
針葉樹合板☟
「ラワン合板」の方が水濡れに強く、強度がありますが、重くて加工しにくいです。
「針葉樹合板」の方は軽くて加工しやすいですが、水濡れにそんなに強くないです。水を吸うとプクッと膨れてきたりすることがあります。
それぞれ性質や大きさ(規格の寸法)が違ってたりしますので、使用目的に合わせて使うことがだいじですね。
コンクリートでできたまーるい建物がどのようにしてできるのか
- 橋や高速道路の脚
- 円形の建物
- 防波堤の波返し
ってどのようにつくってるか知ってますか?
設計図面から角度(φ)を割り出し、その角度に曲げたベニヤ板を組んで、コンクリートを流し込んでつくっています。
橋脚☟
図面通りに「型」をつくって、鉄筋を骨格に組む。そこにコンクリートを流し込むと完成です。鋳物やチョコレートづくりと同じですね。
こうした一定の角度に曲げたコンパネを『R型枠』といいます。以前に紹介した曲がりベニヤと違って、R型枠はその角度に固定されますので、そのまま設置するだけOKという優れものです。
R型枠☟
防波堤の『波返し』☟